地酒ってどういうこと?日本酒の流行の歴史

日本酒、地酒 日本酒

日本酒は伏見(京都)、灘(兵庫)、西条(広島)が三代銘醸地として江戸時代のころから知られています。その3つの地域以外で製造された日本酒は「地酒」と呼ばれ、昔は少し格の低い日本酒として知られていました。

しかし、現在では本来の意味であるその地域で収穫された米と水を使って作られる日本酒で使われるようになってきました。近年、なぜこのような意味で使われるようになったのでしょうか。


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酔うために飲む三増酒ブーム

利き酒のやり方 

高度経済成長真っ只中、昭和のバリバリ働いていた男性たちは、醸造アルコールで三倍に増量した三増酒で味わうことそっちのけで酔うために飲んでいました。当時はまだ級別制度で、一級や二級酒が好まれていました。


二級酒=地酒ブーム

当時の級別制度は日本酒の色、香りや味を官能的に審査していました。これは、色や香りにクセがある日本酒には不利で、減点法にはもってこいのバランスの取れた日本酒は評価が高く、品質は高いものの色やクセがあるものは不合格となり、二級酒となっていました。

そこで、品質の高い個性のある日本酒はあえて審査を受けず、二級酒でも特級や一級酒以上をうたう蔵が出てきました。

ここで旧国鉄のディスカバリージャパン・キャンペーンと、どの特級・一級酒を飲んでも同じような味しかしない日本酒に飽き飽きしていた首都圏のニーズが重なり、地酒ブームが到来しました。


地酒ブームに拍車をかけた吟醸酒ブーム

日本酒、地酒

1990年代に入ると、級別制度は廃止され、特定名称酒と普通酒に分ける制度が導入されると、当時まだ技術的に解明されていない吟醸酒造りをコツコツと行っていた地方の無名の蔵が注目を集め、辛口淡麗の酒を冷やして飲む吟醸酒ブームとなりました。

この地酒ブームと吟醸酒ブームは一体化し、地方の蔵を蘇らせたのですが、この流れは地酒=吟醸酒という考えが地方の吟醸酒依存体質を作ってしまった面も否定できません。


地酒と新しい日本酒の台頭

このように地酒は、日本酒の各ブームの流れに乗り、その本来の意味を持ち直してきました。

さらに近年では、若い蔵元が作る日本酒やスパークリング・にごり酒なども台頭し、日本酒は世界でも注目を浴びるようになってきました。

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