瓶詰業者のこだわり‐オフィシャル蒸留所とのせめぎ合い

瓶詰業者のこだわり‐オフィシャル蒸留所とのせめぎ合い シングルモルト

シングルモルトの世界には瓶詰業者なるものがあります。つまり自社に蒸留所を持たず、様々な蒸留所で原酒を買い付けて来て、自分たちなりのこだわりをもって樽で寝かせて、瓶詰して販売する業者です。

日本にはこの瓶詰業者が存在しないので、「え?それで本当に信頼できるシングルモルトを販売できるの?」という人もいることでしょう。

しかしシングルモルトの世界では常識的な事であり、それぞれの業者のこだわりを感じる事ができます。

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どんな業者が有るの?

瓶詰業者のこだわり‐オフィシャル蒸留所とのせめぎ合い

瓶詰業者はたくさんあります。ありすぎます。メジャーなところを幾つか挙げますと、ゴードン&マックファイル、ダンカンテーラー、シグナトリー、キングスバリー、ブラックアダー…等々が有ります。

オフィシャルに比べて値段は安いの?

値段には幅が有りますが、全体的には高いものが多いような気がします。それだけこだわりがあるのでしょうか?

それにオフィシャル同様、年数の古いもの程高くなっています。手の届きやすい瓶詰業者入門編の一つに、キングスバリーの”ザ・セレクション”があります。このシリーズの特徴は、寝かせている年数が若い所にあります。5年ものはざら、4年ものも有ります。

もう少し寝かせた物もありますが、この若さでこれほどの色をだせるのかとか、この味わいが出せるのか等と考えながら楽しむことが出来ます。

瓶詰業者のこだわりを感じる部分は他にある?

はい、その幾つかを紹介します。先に挙げたキングスバリー、”ザ・セレクション”もそうですし、シグナトリー”アンチフィルタード”シリーズ等は瓶詰する時に冷却ろ過していません。

ですから透明の瓶から中を覗くと、何となく濁っています。これは、シングルモルトの旨みを出来るだけそのまま消費者に伝えたいというこだわりです。

ブラックアダーの”ロウカスク”シリーズにいたっては、基本ろ過しない姿勢をとっているので、瓶底に樽の内側の焦げが固体として沈殿しています。このロウカスクが実に旨い!

オフィシャル業者のこだわりは?

このこだわりは、瓶詰業者とオフィシャル蒸留所とのせめぎ合いでもあります。社外に原酒を販売する時、その蒸留所の名前を出してくれるなという蒸留所があるのです。

その一つに、ラガヴーリン蒸留所があります。瓶詰業者のシングルモルトを見ていくと、これはラガヴーリンですよと、正式に名前を提示しているものはないはずです。しかし、「これはアイラ島のどこかの蒸留所のものですよ」的な表示が有り、中身がラガヴーリンだったりするのです。

奥の深い瓶詰業界のこだわりを楽しんでください。

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