シングルモルトの味を決める要素~水、ピート、樽、それから・・・?

シングルモルト,味 シングルモルト

シングルモルト蒸留所は数多く有りますが、1つとして同じ味のシングルモルトは有りませんね。それぞれの蒸留所がそれぞれの味、香りを出しています。ではシングルモルトの味を決める要素は何処にあるのでしょうか。

スポンサーリンク

水の影響は大きい?


確かに大きいです。スコットランドのスペイ川周辺に蒸留所が多く有るのも、スペイ川の水が仕込み水として良いと評価されているからです。加えて、原料となる大麦も収穫しやすい場所となっています。
アイラ島に有るボウモア蒸留所はラーガン川を仕込み水の水源の源流としています。この川はピートの影響の濃い川です。同じくアイラ島のアードベッグはウーガダールという湖から仕込み水を取っています。この湖もピートの影響が色濃く出ています。

アイラ島のシングルモルトが確かにピート臭いと言う事からも水の影響の大きさを感じるのではないでしょうか。

でもピートの香りは大麦を燻す時に着くんじゃないの?

その通り、その影響は大きいです。シングルモルトを造る時、酵母によって糖分をアルコールにするのですが、その前に大麦に含まれているでんぷんを糖分に変えなければなりません。

その為に水を使いながら大麦を発芽させますが、丁度良い程度で発芽を止める為に燻して大麦を乾燥させます。その時何で燻すかによって味が大きく変わります。加えてどのような酵母を使うかによっても味がかわります。

樽の影響は?

ご想像通り大きいです。木の材質、大きさ、以前に何を寝かせていた樽なのかによって味は大きく変わります。

例えばシェリー樽に寝かせると、角が取れたまろやかな味に成ることが多く、それほどウイスキーが得意ではない方にとっても飲みやすいかと思います。

他に味に影響を与えるものがありますか?

樽を寝かせている貯蔵倉庫が何処に有るかという事が、味に影響を与えます。アイラ島のボウモア蒸留所等は海沿いに倉庫が有り、海しぶきが倉庫に当たっていますよね。

以前に、グレンフィデックから”セラー13”というシングルモルトが販売されていました。13番倉庫という意味の銘柄です。

この13番倉庫は海沿いにあるらしく、塩の影響が色濃く出ていました。あのフルーティーなグレンモーレンジ(少なくとも旧ボトルの時はそうでした。)に塩のマリアージュ!絶品でした。

人の努力と自然界の力

シングルモルトは人の努力と自然界の力が造りだす芸術です。そして人が操りきれない自然の力や偶然が生み出す味わいが有ります。

例えば、アードベックのセレンディピティーは人為的ミスの偶然が生み出した絶品でした。過去ばかりを振り返ってもしかたありません。これから現れる奇跡の味を逃さない様にしましょう。

トップへ戻る