泡盛は、アルコールが分解されやすく二日酔いしにくい「蒸留酒」の一種です。
蒸留酒は、糖分、アミノ酸、脂肪、ミネラルなどの不純物が取り除かれているため、これらが含まれている醸造酒と比べると、肝臓に負担がかかりにくい特徴があります。
しかし、泡盛のアルコール度数は30度あり、飲みにくさを感じる方が多くいます。
「泡盛は苦手」と思っている方も、飲み方を工夫したりアレンジしたりすることで、美味しく飲むことができます。
まずは基本の水割り
泡盛を水と1:1で割ることで、度数が半分になります。
アルコール30度の泡盛の場合、水割りにすると日本酒とほぼ同じ度数になり飲みやすくなります。泡盛の水割りは、沖縄で主流の飲み方です。
さらに、水割りにすることでカロリーを抑える効果が期待できます。
泡盛には糖分が含まれていないため、もともとカロリー控えめという特徴があります。
度数30度の泡盛は100mlで約120kcl、水割りにすると半分の約60kclになります。
糖分を含む日本酒の場合は100mlあたり100~110kclです。
日本酒は割らずに飲むため、そのままのカロリーを摂取することになりますが、泡盛は水割りにすることでカロリーを低くすることが可能です。
泡盛と水の割合を1:2や1:3にして水の量を増やすことで、カロリーのコントロールができます。
コーヒーで割ってみる
沖縄では泡盛のコーヒー割りがよく作られています。
テレビ番組で紹介され、広く知られるようになりました。
できあがった泡盛の水割りにブラックアイスコーヒーを少量加えます。
お好みで微糖にするのもオススメです。
水割りに柑橘類をちょっと絞ってみる
泡盛の水割りに柑橘類の果汁を少し絞ることで、さっぱりとした味わいになります。
沖縄のシークワーサーやレモン果汁、グレープフルーツジュースなどを加えます。
泡盛は料理に合わせるのもオススメ。揚げ物や肉料理を食べるときに柑橘類の果汁入りの泡盛を飲むとよいでしょう。
お茶で割ってみる
コーヒー割りの場合、コーヒーの苦みを和らげるために予め水割りを作りますが、お茶割りは泡盛にそのままお茶を加えて割ります。
ほうじ茶やウーロン茶、ジャスミン茶などと合わせてみるとよいでしょう。
炭酸で割ってみる
泡盛を炭酸で割ると、ハイボールやサワーのような感覚で飲むことができます。
クラブソーダと呼ばれる炭酸水で割り、レモンやシークワーサーの果汁を加えます。
また、ジンジャーエールやコーラなどの炭酸飲料で割ると、泡盛が一層飲みやすくなるでしょう。
泡盛と料理の相性
キレの良い泡盛は、どんな料理とも相性抜群です。
ボリュームのある料理や味付けの濃いもの、香辛料を効かせた料理によく合います。
焼肉やステーキ、揚げ物のほか、タイ料理や韓国料理とも相性バッチリ。
沖縄料理のチャンプルーなどの炒め物と合わせるのもオススメです。
泡盛を飲むタイミング
泡盛は、食前・食中・食後の、どのタイミングにも飲まれるお酒です。
「食前酒」には食欲増進の効果があると言われています。
食前酒には、梅酒、スパークリングワイン、ビールなどのアルコール度数が低いものが選ばれます。泡盛を食前酒として飲む場合は、水割りや炭酸割りにして薄めるとよいでしょう。
「食中酒」は、料理の美味しさを引き立てるものです。
料理と合わせることでお酒の旨味も際立ちます。
泡盛は和食・洋食・中華など、どのジャンルの料理にも合わせやすい点が特徴です。
料理に合わせて割り方をアレンジできるのも、泡盛の魅力のひとつ。
例えば、和食には緑茶割りやほうじ茶割り、中華には烏龍茶割りをオススメです。
「食後酒」は、食事の満足度をアップさせるために飲むお酒です。
甘い香りや濃厚な味が特徴のお酒を合わせます。
食後のコーヒーが習慣になっている方は、濃いコーヒーで作った泡盛のコーヒー割りを飲むとよいでしょう。
また、泡盛を食後酒にする場合、3年以上保存した古酒(クース)がオススメです。
貯蔵した泡盛からは、まるでバニラやメイプルシロップのような甘く芳醇な香りが立ち上ります。また、古酒は角が取れてまろやかな口当たりのため、食後に合わせやすいでしょう。
泡盛には賞味期限がありません。3年以上保存している泡盛があれば、ぜひ食後に味わってみてください。