ちょっと久しぶりのスペインワイン。オーガニックワインです。地中海地方バレンシアで栽培されたムールヴェードル(モナストレル)、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド。
私のお気に入りの一つ。ブラックベリー系の色と味わい、ちょっぴりスパイシーでタンニンがきいています。
口に含むと甘みが広がり、焼き立ての牛肉のような香ばしさも。飲めば飲むほど、味が深くなるいいワインだと思います。
フラワーと蝶のラベルが印象的なのも、人気の理由かな。
ムールヴェードルについて
今回のワイン醸造に使われているブドウ品種「ムールヴェードル」、あまり聞いたことがないかもしれません。主にスペインで栽培されていますが、一部フランスやオーストラリアでも作られています。
場所によって呼び方が変わるのも、紛らわしい点です。フランスでは「ムールヴェードル」といいますが、スペインでは「モナストレル」と呼ばれ、オーストラリアに至っては「マタロー」と称されています。
この品種自体はとても古いものらしく、紀元前500年までさかのぼるのだとか。ムールヴェードル100%で醸造されることはあまりなく、主にブレンド用として用いられます。
濃い色味とタンニン、ブラックベリー等の果実香が特徴的です。
ちなみに、スペインではロゼのカヴァにも使用されるブドウで、それ以外でもこのブドウを使ったワインは比較的手軽な価格のものが多いようですね。できれば、開栓してから1時間ほど置いて、あるいはデキャンタリングして飲むのがおすすめ。
クリアンサについての豆知識
スペインワインを飲んでいると、けっこう「CRIANZAクリアンサ」という言葉を見かけます。これは、スペイン独特の呼称で、熟成期間を示しています。
「クリアンサ」の定義は、6~12か月間、樽熟成されているということ。12か月以上の樽熟成になると、「RESERVAレセルバ」(12か月樽熟成+ボトルで最長2年間熟成)と呼ばれます。